叶恭子さんが教えてくれたお金とは努力の総体であるということ

叶恭子さんの『知のジュエリー12ヶ月』は、折に触れてよく読んでいる本です。この本の存在を知ったのはよしもとばななの本で。育休中はよしもとばななの本をよく読んだ。よしもとばななに限らず、育休中はよく本を読んだ。今も読む。本を読むときは色々あるけど、「答えが欲しい」と思っていることもある。読んでいる本の中に自分が悩んでいることの答えが書いてあることがある。

少し前に、キラキラ起業女子にハマっていた。「キラキラ起業女子って何?知らない。」と思った人は、知らないままでいいと思う。もっと言うと、知る必要はないと思う。ハマっている頃の私の状態は、仕事で悩んでいたり、子どものことで悩んでいたり、将来のお金について不安に思っていたり、した。簡単に言えば、悩みがあり、不安がある状態だった。「これを知れば一生安心!」的な答えを求めていた。積み立てNiSAを始めればいいのか、iDeCoを始めればいいのか、今の少ない給料でどうやってお金を増やせるのか、増やしていったらいいのか、何もわからなくて(今もたいして分かっていない)「これが答えです!」と言ってくれる誰かや何かを求めていた。

答えは自分の経験で、その都度考えて行動して出していくしかないという基本的なことに気がつくまでに半年ほどかかかった。半年間の間に、「お金を増やしたい」と思ってハマったはずのキラキラ起業に5万円ほど使ってしまっていた。5万円あれば、家族でちょっと温泉旅行に行ったり、美味しいご飯を食べに行ったり、子どもの欲しいものを買ってあげたり、色々とできたね。

先日、厚生センターに提出するために病院で書類を書いてもらった。書類を書いてもらうのに病院に1,500円を支払った。その書類を持って厚生センターに行ったら、担当者の人が「ごめんなさい。その書類がなくても大丈夫かもしれない。せっかく書いてもらったのにごめんね。お金かかった?1,500円?本当にごめんね。1,500円あれば、美味しいランチ食べられたよね」と、すごく丁寧に謝って、対応してくれた。

その言葉で、「ああ、1,500円は、美味しいランチが食べられるお金の金額なんだな」と改めて思った。キラキラ起業女子にハマっていた時は、「破格の値段!」「LINEクーポンで15%割引♡」という言葉を見て、1万円程する動画や音声を、簡単に購入していた。そこに「本当の答え」があると思っていたから。でも、1万円あれば、家族で美味しい外食ができたね。そっちが本当の答え。

前置きが長くなったけれど、昨日叶恭子さんの本を改めて読んでいた。『知のジュエリー12カ月』には、お金のことについても書かれている。この本を読むまでは、「叶恭子」という人は、とにかくゴージャスで、グラマラスで、セレブで、ラグジュアリーで、という、なんかよく分からない横文字で表されるような、自分とは全然関係のない世界に住む美しい人だった。

美しい人であるという認識は今も変わっていないけれど、この本を読んでからは、叶恭子さんとは 誠実な人、「みずからに由って立つ」という、誰かをあてにせずに自分が責任を取る、という意味での自由を知っている人だと感じるようになった。

この本の中で叶恭子さんは

また、「お金」とは、「精神力」や「行動」といった、それをつくりだす人の「努力の総体」でもあります。

「努力の総体」とは、そこに費やされたものをさします。すなわち、「お金」とは、「時間」のことでもあるのです。

・・・(中略)

だから「お金」とは、簡単に手にしたのか苦労して手にしたかの違いはあれ、必ず、誰かの「努力の証し」だと思うのです。

・・・(中略)

いずれにせよ、「努力の証し」は差し出すのも、受け取るのも、そんなにイージーなことではないはず。また、イージーなことではないからこそ、差し出すことにも、受け取ることにも、大きな「喜び」がともなうのでしょう。

▲叶恭子『知のジュエリー12カ月』p185、191 発行所 株式会社理論社 2008年8月25日初版第1刷発行

と言っている。私がハマっていたキラキラ起業女子は「お金は出したら入ってくる」とか「お金は器の大きい人に入ってくる」とか「お金のブロックを外そう」などと言っていた。「頑張るのをやめるとお金は入ってくる」とか「好きなことをして可愛く軽やかに稼ごう♡」とか。その時はその意味がよく分からなくて、「よく分からない自分の理解力が足りないのかな?」と思っていた。

よく分からないのは私の理解力不足ではなかった。だって叶恭子さんの言っていることがよく分かったのだから。

お金とは、努力の総体であり、証しである。出したら入ってくるとか、ブロックがあるから入ってこないとか、そういうわけではない。算数も必要だね。例えば300万円欲しいとする。なんで300万円かっていうのは適当です。1年で貯めようと思ったら1カ月25万円貯める必要がある。1カ月10万円台の収入の私にとってはそれは無理だね。借金はしたくないな。じゃあ、1カ月5万円貯めてみよう。すると1年間で60万円。300万円は、5年間あれば貯まる。

ルートは宇宙におまかせ(←この意味が分からない人も、キラキラ女子用語なので、知らなくて良いです)にせずに算数を使って計算すれば、努力の証しとして何がどれだけ必要かが分かる。義務教育って大事だな。読み書き算盤とはよく言ったものだ。

キラキラ起業女子界隈では、子どもの学資保険の解約や、「手を付けてはいけないお金」に手を付けることを推奨することがある。「今」が大事でしょ?「今」の自分を満たすことが子どものためにもなるんだよ!とか言って。でもそれは脅しであり、あなたがキラキラ起業女子にお金を支払うことへのただの導線です。借金推奨したりとか平気でする。そこに違和感を抱いたら、違和感を抱いた自分は疑わなくて良いと思う。責任を取れるのは自分しかいないのだから。

最後に、叶恭子さんの言葉を書いて、今日は終わりにします。

「念のために」「万が一にそなえて」。

どんなゲームの、どんな局面でも、

最後に一枚、自分の手札を

残しておくことがとても大切です。

お金の場合、

それが「貯える」ということなのです。

▲叶恭子『知のジュエリー12カ月』p188

私は努力して頑張って働いて貯えるね。

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